ドラム日和

ドラム・音楽・楽器を中心にその他諸々書いています。

基礎練習のこと

 基礎練習、特にスティックワークについて書いてみます。
 練習メニューなどではなく、経験談など少し違った方向で書いてみます。


 僕がドラムを始めた時、ドラムの「ド」の字も知らない・・・は大袈裟ですが、どう叩けばよいかが分からないレベルでした。
 当時のテレビ番組のベストヒットUSAやミュージックトマトでミュージシャンのPVを見て何を叩いているかは分かりましたが、どうやったら叩けるのか?は見当もつきませんでした。


 取りあえずスティックを買いがてら練習方法を店員さんに聞き、スティックワークが大切だと分かりました。
 勧められるままに「StickControl」という音符と少しの英語が書いてある教則本を買って自宅で雑誌叩きから始めました。


 「16分音符を2個つなげて叩くってどうやるんだ?」
 が最初の壁でした。
 全く分かりませんでした。
 ダブルストロークなんて知らなかったですから。


 転機は、地元の吹奏楽協会が主催した高校生の吹奏楽講習会でした。
 先生に頼み込んでもぐり込ませてもらい、パーカッション(打楽器)セミナーに混ざりました。
 スティックの「持ち方」「振り方」「リバウンド」などの説明を聞きながら各受講生の前にある机の上の新聞の束を叩いて勉強しました。
 デタラメなフォームだったので肘が上がらないよう両脇にスティックを挟んで落とさないように叩くよう指導されました(^-^;
 講習を受けてダブルストロークの理屈が分かりスティックの振り方が変わりました!


 ドラムセットの教則本を高校の軽音(当時はジャズバンド)の先輩が持っていたので、譲ってもらい自宅でお勉強も開始です。
 確か、ジミー竹内さん(ジャズドラマー)がドラムのセッティングからイスの高さの調整まで親切に解説している本でした。
 それを見てイスに座って雑誌や膝を叩き足をバタつかせてひたすら。
 ※ソノシート(ナイロン?的な素材のペラペラなレコード)


 しかし・・・
 「実際にバンドで演奏する曲にダブルストロークなんて登場しないぞ!?
 「フラムもラフも出てこないぞ!?
 そうなんです・・・出てこないんです。
  
 「基礎練習・・・意味あるの?」コレが2個目の壁でした。


 世の中の多くのポップスやロックの曲はシングルストロークが叩ければ成立するのは間違いありません。
 ジャズ、フュージョン、プログレッシブなどは結構必要ですが。
 当時僕や友人が持っていたレコードやカセットテープの曲はシングルストロークが出来れば叩けるモノばかりでした。


 そんな時に知り合ったのが、以前にブログに登場したサークルの先輩の知り合いのハコバンドラマー氏でした。


 氏の演奏は全部の音がキレイに並んでキチンと聴こえる。
 他の楽器に埋もれる事無く、且つ音量が大きい訳でもない・・・所謂「通る音」だったんです。


 一度演奏を聴いただけで小僧なりに「良いドラマー」だって事は理解しました。


 音の秘密を知りたい・・・
 寡黙な上に教えたがりでも無かったので中々教えてはもらえませんでしたが、何度目かに会った時に珍しく話してくれました。


 その内容は・・・・
 基礎をしっかりと身に付ける事。
 そうすると自然と無理のないフォームになる。
 そのフォームならスティックに余計な力がかからないし無駄な軌道も描かない。
 一つ一つの音を大切に出せなければ基礎が出来たとは言わない。
 大切に出した音は遠くまで通る。


 ・・・・でした。


 度々書いていますが、僕はパワーヒッターではありません。
 スティックを上段から振り下ろしてドラムキットを叩く事もありません。
 使っているスティックだって太いモデルではありません。
 最近は敢えて細いスティックを選んで使っています。
 でも、音が大きいと言われます。
 本当は大きな音ではないと思います。

音が通るので普段聞き慣れた音じゃないだけだけかと。

なのでよほど大きな音のバンドじゃない限り他の楽器に埋もれた記憶は殆どありません。


 それは多分、氏の言葉を糧に必死に頑張った小僧が残してくれた結果なんだと思います。
 ケガで20年近くドラムを離れ、復活して尚もそれは消えていないようです。


 今でもダブルストロークが必要になる曲を演奏する機会はごく稀です。
 使う機会のないバンドが殆どです。
 しかし、「音」は活かされています。


 基礎練習って音の並びをなぞるだけの練習じゃなかったんだ・・・と最近になって分かりました。

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