ドラム日和

ドラム・音楽・楽器を中心にその他諸々書いています。

誤解されがちな音楽

 日本で誤解されがちな音楽について書いてみます。


 代表格なのが「サンバ(Samba)」です。
 ラテン音楽の一種でブラジルの代表的な音楽の一つでもあります。


 軽快で陽気でノリの良い音楽を想像する人が多いと思います。
 サンバホイッスルが響き、スティールパンがメロディーを奏でてパーカッションが鳴り響く。
 その周りには踊る人達が列をなしパレードが続いて・・・的な。


 後半はあながち外れてはいませんが、前半部は間違いです。
 サンバ音楽にとって最も重要なのは「サウダーデ(saudade)」です。
 サウダーデとは郷愁や思慕など切なさという意味で、本物のサンバはメロディーの中に必ず不安定な音が混じりサウダーデを表現しています。
 時々日本の曲にもサンバ「風」な陽気でノリの良いモノが有ったりしますが、ご当地の人が聴いたらサンバには聴こえないでしょう。


 
 次は「ゴスペル(Gospel Music)」でしょうか。
 宗教音楽の一種です。
 キリスト教の教会などで合唱している姿を想像しちゃいます。


 誤解や勘違いしているのか?は不明ですが、「笑顔で楽しく」とか「笑顔を崩さずに歌いましょう」と言うような事を耳にする事があります。
 宗教音楽の一種・・・元々は黒人霊歌。
 アメリカ発の福音という見方もありますが、前向きで楽しい曲ばかりではありません。
 憐みや痛みを歌った曲もあります・・・・「笑顔」だけでは歌えません。


 歌唱する団体や教室などが敢えて明るく楽しい曲だけを選択しているのであれば「笑顔で楽しく」「笑顔を崩さず」も当てはまりますが、「そういう曲」だけがゴスペルだと考えるのは正しくない理解です。
 


 ジャンルに拘らずとなると「日本人のノリ音痴」は知る人ぞ知る所だと思います。
 ノリ・・・。
 大抵の曲はバスドラムとスネアの置き方と、それに絡むギターやベースのアプローチがノリを作り出します。
 もしもドラムだけでノリが作れると思っている人(ドラマー)がいたとしたら大きな勘違いです。


 TOTOの元ドラマーの(故)ジェフ・ポカーロ氏がリズムパターンを組み立てる為に最も重要視したのは「メロディーライン」でした。


 ポピュラーミュージック(POPS)やロックミュージック(ROCK)が育ち、それだけじゃなくジャズやファンクなど多彩な音楽が生まれ育った国の最も有名なドラマーの一人がクリニックなどで公言していた事です。


 氏のドラミングを聴くと確かにメロディーを引き立てるリズムパターンばかりです。
 そして、そのリズムがバンドの音を引っ張るので、演奏と歌の一体感も素晴らしいです。


 欧米にはそういうドラマーがたくさん居ます。
 ドラマーだけじゃなくギタリスト・ベーシスト・キーボーディスト・・・果てはプロデューサーやディレクターに至るまでの共通理解としてボーカル(主旋律を活かすという意識が)存在しているようです。


 そして日本。
 日本語の語感のせいなのかイマイチなアレンジが多く感じます。
 僕は音楽の講師でも評論家でもありませんが、それでも「何かチグハグ」と感じる曲は多いです。
 なので「ボーカル」と「バックバンド」が別モノに聴こえたりする曲もあります。


 某大御所(と呼ばれる)シンガーのロングセラー曲があります(敢えて色々伏せます)。
 ボーカルラインを辿ると明らかに「マンボ」のノリなんですが、何故かロックに近い8ビートで演奏されていたり・・・。
 敢えてのアレンジなのか・・・ギターやベースのフレーズやリフから作曲してバッキングが先に出来て後乗せのメロディーなのか(だとしても・・・)???


 その辺の音痴加減が日本でヒットしても、打ち込み系以外の曲が海外で受けない(売れない)理由だと思います。
 演奏力や歌唱力での「差」では無いです。
 


 洋楽(と一括りにするのも大雑把ですが)は言葉が・・・って壁もありますが、広く「音楽」を知る為にキッチリ聴いてみるのは勉強になります。
 歌詞はアチコチに翻訳して公開しているサイトが有るので、参考にするとよいでしょう。
 その際、ドラムのタイムや技術だけじゃなくメロディーとの兼ね合いにも注意すると面白いですよ(^^)

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