ドラム日和

ドラム・音楽・楽器を中心にその他諸々書いています。

ライブの音作り

 ライブでの音は練習とは全く違います。
 スネアのチューニングからドラムキット・シンバルの叩き方まで変わる事があります。
 それは会場に合わせた音を出すためです。


 例外として、「生音が通用しない会場」があります。
 平たく言うとP.A.がシッカリ音を作って出してくれる会場・・・〇〇会館とかの中ホール以上とか(席数400以上くらい)です。
 そのクラスになるとフロントスピーカーからの出音が完全に生音を上回って客席にドラムキットの生音が届く事は無いでしょう。
 そういう時は「マイクに載りづらい音」以外であれば P.A.さんが音をまとめてくれます。
 ※ちなみに野外ライブでフロントスピーカー4段積み以上になるとフロント出力が2000Wを超えたりします・・・その時のドラム横のモニターは中ホールクラスのライブでフロントスピーカーに使う物だったりします。
 ミキサーさんがしくじると、とてつもなくウルサイ事になりヒドイ目に遭います(^-^;


 難しいのは P.A.が(あまり)あてにならない会場(主に小規模なホール・ライブハウス)です。
 ボーカルはさすがにフロント出力で持ち上げて出してくれます。
 エレキギター・エレキベース・キーボードなどはアンプの出力が高ければ音量調整はほぼ思い通りになります(P.A.出力が小さくても)。
 しかし、ドラムは少々やっかいです。
 会場が狭すぎるとシンバルとスネアがうるさい割にタム類の音が通らなかったりバスドラムがぼやけたり・・・。


 小さめの会場で演奏する時はチューニングと叩き方にすごく気を遣います。


 なので当日会場に入ったら、まず音のチェックから始めます。


 大抵の会場ではリハ前に何かしらの音楽を流して音響設備のチェックをしています。
 最初は、そのBGMを使った出音のチェックです。
 スピーカーからの出音(P.A.さんの音のバランスの好みが分かります)は勿論ですが、その音が会場内でどんな風に聴こえるか?響くのか?廻るのか?高い方が出るのか?低い方が出るのか?あたりからチェックします。


 次はドラムの設置位置の音場。
 ドラムセットに座ってクラップ音(手を叩いた音)を出して響き方を聴きます。
 前後左右の響き、天井や床の響きなどなど。
 ドラムの音は一定のチューニングではない事が多いので、自分の手の音を基準にしています。
 会場据え置きのドラムセットの場合は音作りに限りがありますが(時間的な制約もありますので)、スネアの音はこの時の響き方を基準に作ります。
 


 練習(音合わせ)での音作りは演奏でのバランスも含めておとなしめにしています。
 全体のバランスや進行の確認なので、鳴っている事が分かれば良いです。
 シンバルもスネアも控えめな演奏だしチューニングです。
 ライブではお客さんに音を届けなければならないので、鳴らす所はシッカリ鳴らしてスネアもアタックが聴こえる音にします。


 そのドラムキットを叩く事が演奏ではなく、聴いてくれる人に届いて初めて楽曲として成立する演奏・・・が信条です。
 聴いてくれる人を無視する音ならライブなんてやる必要ないですし。


 肝心の音作りについてですが、お客さんの入りによって音が変わるので一概な基準を書く事は出来ませんが、ドラム周りを含めて響きが大きな会場では余計なミュートはせずにスナッピーが響く感じの音にしています。
 音が響かない会場では、ややミュートをして響きづらい音にしています。


 「逆じゃん?」て思うかも知れませんが、スネアはミュートをすると余韻が消えると同時に音量も下がります。
 で、スネアの響きも通らなくなるので、アタックがキッチリ通る音を作ります。


 響く会場で、響く音を叩くと余韻は他の楽器に埋もれたり、お客さんが多い場合は人に吸収されるので自然とアタック音が通ります。
 この時、逆にミュートをするとスネアの音が詰まった感じになりがちです。


 常に同じチューニングで演奏すると会場によって出音が変わってしまい、結果として同じ音では鳴らない事になります。


 ・・・・こだわり過ぎじゃね?と思うでしょう。
 初めてのライブ(商業施設の催事場)を見てくれたオバちゃんが楽しんでくれて声までかけてくれた事が「ライブは大切」「お客さんは大切」って想いのきっかけで、それが今でも変わらずに僕の中に存在しているんです。


 キャパ数十人の会場、千人オーバーな会場、野外のデカイ会場・・・環境が変わっても僕が変わる事が無い・・・それが僕のドラムなんです(上手い下手は置いといて(^-^;)

×

非ログインユーザーとして返信する

あと 2000文字

※は必須項目です。