ドラム日和

ドラム・音楽・楽器を中心にその他諸々書いています。

ハードウェアの扱い方

 スタジオへ入ってスタンドやホルダーが傷んでいて困る事が多々あります。


 打痕などは何かしら機材同士が当たった事が原因だと思います。
 これ自体で僕若しくは他の利用者が困る事は少ないと思います。
 わざとぶつける人もいないでしょうから、事故でしょう・・・事故はある程度は仕方がないです。


 もっとも困るのがチルトやホールド部分など調整部分の傷みや故障です。
 傷む最大の原因は過度な締結です。
 簡単に言うと「締めすぎ」です。
 手で緩まない程の締め付けはNGです。
 軽く締めたはずなのに手で緩まないモノは壊れかけ(おかしな歪みが出ています)ですので、スタッフへ報告しておきましょう。


 締めすぎがNGな理由を説明すると・・・
 楽器も工業製品です。
 工業製品は設計段階でその部分にかかる負荷を計算した上で部品の太さ・厚さなど強度計算し、それらを固定するに必要な締めつけの力を求めます。
 その上で締め付ける力に十分なネジの太さや種類を選択します。


 もちろん永遠に維持できるものではありません。
 樹脂製品も金属製品も消耗します。


 そしてウィングボルト(蝶ネジのようなボルト)を普通に手で締めれば固定に必要な締めつけ力が出るように作られています。


 その部分を必要以上の力で締めると、まずネジが傷みます。
 ネジは太さや材質によって発揮できる能力と締め付け力(締め付けトルク)への耐久性が決まっています。
 必要以上の力で締めるとネジの芯が伸び、ネジ山が減ります
 結果・・・緩みやすくなります
 で、緩みやすくなると「緩まないように!」と更に締め付ける人が出てきます。
 ・・・・これが悪循環①


 そして、ネジではなく締め付ける側と締め付けられる側・・・ホルダーのシャフト部も傷みます。
 締め付け部を見ると分かる通り、締め付ける側は真円(均等な円形状)に力が加わる訳ではありません。
 大抵は楕円、若しくはごく一部が押し付けられる形で押さえる仕組みになっています。
 そこに想定外の力がかかれば、締め付けられる側のシャフトや球が変形します。
 締め付け(固定)は摩擦力を利用していますので、変形によって接触する面積が減ると摩擦力も低下します。
 その結果・・・・また緩みやすくなります
 そしてまた「緩まないように!」と猛者が締めます。
 ・・・・これが悪循環②


 「そんな事言ったってシンバルを叩いたら斜めになる!」って人はセッティングがダメな可能性があります。
 シンバルは自分に対してまっすぐにブームスタンドが倒れるようにセットし、チルター(シンバルを乗せる部分)もまっすぐに自分へ向かうようにするのが基本です。
 セットするキットの数にもよりますが、普通にスタジオ据え置きの機材で済ますなら基本通りにセットできるはずです。
 そうじゃなかったとしても、シンバルを鳴らすのに必要な力で叩いている分には傾く事は無いはずです(既に壊れているスタンド類は別です)。
 シンバルの耐性以上の力で叩いている場合は傾くでしょうね。
 シンバルも楽器ではありますが、工業製品なので・・・以下略。


 これらはタムホルダーやハイハットスタンドにも言えます。


 みんなで使う機材ですので、お互いに長く使えるような使い方を心掛けましょう。

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