ドラム日和

ドラム・音楽・楽器を中心にその他諸々書いています。

先生の格言・金言

 昨日のブログの後半を書いていて、僕のドラムの根っこにある部分に大きな影響を与えた 「先生の言葉」 を思い出しました。
 「先生」 といっても技術的な事を教わった訳ではありません。
 所謂心得のようなモノを教わったというか話してもらったって程度です。
 勝手に「先生」と思っているだけで師弟関係だった事もありません。


 僕が20代後半の頃に知り合ったその人は50歳手前でドラム歴35年の熟練(大先輩)でした。
 得意ジャンルは「歌モノ」です。
 といっても歌謡曲ではなく、歌が入っていれば何でも演奏する人でした。
 一時期ハコバンで食べていた時期もあったようですが、カラオケの流行とバンドが入れるくらいの小屋(キャバレーやクラブ)が少なくなって廃業した人でした。
 その後同じクラブで演奏していたメンバーとバンドをやっていましたが、ライブ等は滅多にやらずに音を楽しむ仲間の集まりになっていました。


 そんな人がスタジオ主催のライブの打ち上げで話しかけてくれました。
 まだ若気の至りが抜けない僕には少し古臭いドラムを叩く人であり、反面色々な場所で演奏して来たある意味達人のような人でもありました。
 当時の僕は音数がとても多くトリッキーなフレーズをこよなく愛するクセの強いドラマーでした。


 「今日も叩きまくってたなぁ」「それにしても器用だなぁ、俺には叩けないな」って言葉を嫌味でもやっかみでなくあっけらかんと話していました。


 そんな先輩の言葉を金言と思えなかった生意気な自分がいました。
 しかし会話の最中、急に真面目な顔をして話した言葉が今でも僕に大きく影響しています。
 「歌モノはな、歌を読めよ。」って言葉です。


 その後かみ砕いた言葉で話してくれました。


 歌モノは歌詞を理解しなさい。
 歌手(ボーカル・シンガー)は言葉を伝えるツールとしてメロディーを使う。
 あくまでも伝えるのは言葉なんだ。
 だから演奏するバンドも歌詞を理解して気持ちを揃えてメロディーというツールを使いやすいようサポートしなさい。
 ただしリード楽器以外は感情的になる必要は無い。
 言葉(感情・気持ち)はボーカルが伝えてくれる。
 バンドはボーカルが伝えやすいように環境を整えるのが役割で、しゃしゃり出てボーカルの邪魔をするのは三流以下だ。


 これらの言葉は先輩がハコバンで叩き始めた頃のバンマスの言葉だそうです。
 その言葉を守って先輩は叩き続けてきたそうです。


 ドラムを単なる「器楽」ではなくボーカリストの為のメッセージツールとして意識した上でドラマーに徹する。
 ともすれば自分のパートのテクニカルな演奏の方向に走ってしまいがちな楽器パートでは気に留めておかなければならない事だと感じました。


 しかし、当時の僕のスタイルとは少し違ったので気に留めた上でいつも通りに叩いていましたがね・・・(^-^;
 今になって、歌の良い曲・・・その中でも演奏も含めて良い曲を聴くと「なるほどなぁ・・・」と感じる部分が大きいです。
 歌に寄り添う演奏(ドラム)ってかっこいいですね・・・今更ですが。

×

非ログインユーザーとして返信する

あと 2000文字

※は必須項目です。